第2回バイオマス利活用講座2017 開催報告

日 時:2017年11月29日(水) 13:30~17:00 
場 所:北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟1F セミナー室1(札幌市北区) 

2017年11月29日(水)に北海道大学に於いて開催致しました第2回「地域を創るバイオマス利活用講座2017」は、2市町村・10団体・その他一般企業などから合計45名様のご参加を頂きました。 
たくさんのご参加を有難うございました。 

1.SDGsが私たちに教えてくれること 
  大崎美佳 氏(環境省 北海道環境パートナーシップオフィス)  
国連は世界をより良いものに変革するために2030年までの行動計画を立てました。その中で我々が達成すべき17の持続可能な開発目標(SDGs)を掲げています。SDGsとバイオマス利活用との関わり、自治体等によるSDGs達成に向けた取り組みついてご講演頂き、より良い社会を目指すには地域としてどうしてゆくべきか、その中でバイオマスの利活用の意義についてご講演いただきました。


2.総論~バイオマス利活用~ 
  佐藤昌宏 氏(NPOバイオマス北海道理事、北海道大学助教)
「バイオマスとは何か」という基礎的なことから始め、バイオマス利活用の意義を廃棄物処理の視点及び資源循環の視点から、これまでの経緯を踏まえて解説致しました。加えてバイオマス利活用技術について最新の事例等もご紹介しました。



3.家畜ふん尿を対象としたメタン発酵消化液の利活用について 
   木村義彰 氏(北海道総合研究機構 中央農業試験場 研究主幹)   
家畜ふん尿のメタン発酵処理残さである消化液は、牧草地や農地に還元するか、水処理しなければなりません。過剰な還元は地下水汚染、水処理では事業の収益圧迫となるため消化液の適切な有効利用が望まれます。講演では、家畜ふん尿のメタン発酵処理で発生する消化液の有効利用するうえでの技術的課題等をご講演頂きました。


4.北海道内の下水道汚泥の有効利用に関して 
   吉田顕士 氏(北海道建設部まちづくり局都市環境課下水道グループ主査) 
下水道は生活において必要不可欠な社会インフラとなっています。しかし、人口減少による使用料収入の減少、施設の老朽化と増大する更新費、行政コスト削減による職員数の減少といった課題の中で、施設を適切に維持管理するためには事業の在り方を見直していくことが考えられます。また、下水汚泥は肥料成分やエネルギーを含むため、有効利用が可能です。講演では、北海道内の下水道事業の現状及び下水汚泥の有効利用、処理施設の統廃合やMICS事業についてご説明頂きました。



5.バイオマス産業都市構想と国の支援策 
   奥峪修司氏(農林水産省 北海道農政事務所 生産経営産業部事業支援課 課長補佐)
バイオマスの利活用を事業として行う上で、国の支援は不可欠であり、自治体や事業者はその支援策をうまく活用する必要があります。来年度から農林水産省のバイオマス関連の支援策の仕組みが一部変わります。講演では、バイオマス産業都市構想と来年度以降の支援策についてご説明頂きます。

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